• 福岡県では博多市に次ぐ第2の都市である北九州市。九州の玄関口とも称されるかの地は、
    かなりエキセントリックでデンジャラスなイメージをもつ方(筆者もそのうちの一人である)も多いと思われる。その北九州市は、競馬と競輪のある街・小倉、北九州のベッドタウン・戸畑、関門海峡を挟んで本州と隣接する門司、八幡製鉄所でお馴染みの八幡、そして筑豊炭田の石炭の積み出し港として栄えた若松(50音順なので悪しからず)の5つの都市が合併して出来た都市である。当然ながらそれぞれが独立して街を形成している現状である。それに合わせて北九州の風俗事情も自主独立の風土を持っていた。小倉の船頭町、戸畑のカフェー街、門司の門司港遊郭、若松の赤線地帯・土井町など、それぞれの色街を形成していた。それぞれの街のプライドを感じさせる。しかし、博多の中州と並び、福岡の2大ソープ街と言われる小倉船頭町以外は、石炭自体の需要低下に伴う筑豊炭田の衰退により廃れていってしまった。